※ この資料は適当なこと並べたり捏造している部分がありますので、リアル知識として扱わないようにご注意くださいね。

かぐや伝承

  藤原 麻呂太郎

目次

前置き

1・かぐや姫と竹取物語
2・物語の原型と変遷
3・物語の謎

4・西方伝承との関連性
5・月とかぐや姫
6.竹とかぐや姫

7.論文「かぐや物語」を説く
  - 求婚者への試練と宝物
  - 翁と天人
  - かぐや姫の昇天

8.かぐや姫考察

あとがき
 この論文「かぐや物語」を説くにあたり、論文著者・龍宮教授に尊敬と感謝の意を表する







−−−−↓ ここから下、各目次の内容要約。(前置き・あとがきは全文)−−−−

前置き



この研究の前任者である龍宮教授は、「浦島太郎」「天の羽衣伝説」などを中心に、
「天人」という存在を追っていた人でした。

伝承の中の「天人」に関して、亡き彼には遠く及びませんが、
「かぐや姫」に関してなら話は別です。
僕なりに研究した「かぐや姫」が、この書籍にはあります。
彼の追っていた「天人」が、この「かぐや姫」の中に少しでも見つかれば幸いです。

さて、では。太陽を映し輝く――赫映姫(かぐやひめ)の物語について、少しお話させてください。



1・かぐや姫と竹取物語


 「かぐや姫」という伝承には地域・時代での様々な違いがあり、ここで扱う「かぐや姫」は「竹取物

語」だけを指すものではないとのこと。「竹取物語」に関しては古文の授業でも扱われ、最も知られて

いる形と言えるだろうが、物語としては原型ではないことに注意と記されている。

また基本的なこととして、「かぐや姫」の話型は以下が挙げられている。
・求婚難題譚 … 求婚者に難題を出す
・異類婚譚 … 人外との婚姻が話に絡む
・羽衣伝説 … かぐや姫が天から来ている


2・物語の原型と変遷


 竹取物語を二つの資料と比較し、物語のより原型に近いと思われる形が示されている。また、省略説 、中国発祥説の否定もなされている。

資料
・今昔物語
基本は竹取物語と同じだが、求婚者は3人であり、条件とする宝物も違う。不死の薬の描写はない

・古今和歌集序聞書三流抄
少々異なり、竹の中にあった光る鶯の卵から現れたこと ・求婚者の話は記されておらず、帝に召され3年暮らしたのち自分が天女であることを告げ鏡を残して消えたことが記されている。また、この鏡を胸に抱え寝たところかぐや姫へ焦がれる気持ちで鏡が燃え、火が消えなかったので富士山の山頂に置いた ・それでも煙は絶えることがなかったと記されている。

共通点・異点比較
○は竹取物語に同じ
竹取物語今昔物語三流抄
竹の中に女児鶯の卵から女性
異状な成長最初から成人
求婚難題求婚者は3人・条件も異なる記述無
天皇の求婚
姫の昇天
不死の薬を富士山で焼く記述無煙は鏡の煙


物語の原型と思われるもの

翁が竹の中からみつけた鶯の卵は美女となった。翁は彼女をかぐや姫と名付けた。彼女は大層美しく、 求婚する者が3人現れるが、かぐや姫は彼らそれぞれに結婚の条件を出した。求婚者たちは条件を達成 しようとするもそれは難しく、あるものは災難にあい、ある者は命からがら、命を落とした者もいた。 実はかぐや姫は天女であり、最後は月の迎えが来て月に帰る(昇天)


説の否定の記述

*今昔が竹取の省略版説*
・記述された時代が、資料の中では竹取物語が一番古いこともあり 今昔物語の求婚者3人が竹取物語 の求婚者5人の省略版である説があがった
 - 竹取物語の中、求婚者の3人目のところで「もう一人には火鼠の皮衣を…」という風な記述
  「もう一人」という表現が出てくるということから本来3人だったのではないかと推測される
 - 3という数字に関して*かぐや姫は三寸* *三月三日で成長* *成人式は3日間*など3という数字 の多い物語であることから求婚者も3人だったのではないかと推測できる。
 - 求婚者が5人になり、5種の宝物が条件と出されたのは当時の中国文化が日本にはいってきた影響だ と考えられる。
このことから、竹取物語の前に、さらに元になる「かぐや姫」があったのではないかと思われる。

*中国発祥説*
・『斑竹姑娘』という書物がチベット山間の村で見つかる。ここから、中国がルーツなのではないかと いう学説が上がった。
 - 実際は戦時中侵略にきた日本兵が話したかぐや姫が伝聞され記述されていた。ルーツは日本にある




3・物語の謎


 ・彼女のいう「(帝との)前世の縁」とは何なのか
 ・3が多用されていることについて、3という数字の神秘
 ・作中の不死の薬について
 ・霊山としての富士山 - 鏡の煙
 ・物語の認知度(昔から、不思議なことに他の村と断絶した僻地の村にも話は伝わっていた)
などなど、ずらりと謎が並んでおり、各々推測や考察が述べられている。



4・海外伝承との関連性


 ナナイには蛙の娘が月にのぼる話がある、ギリシャ神話には月女神としてアルテミスが存在している 。その他にも、月に住む・月にのぼる物語・神話は多い。また、多くは女性像である。この女神をかぐ や姫だと捉える見方がある。
 また、竹取物語のかぐや姫では不死の薬を帝に残し月へ帰るが、中国の伝承には、それとはちょうど 反対に、夫の不死の薬を盗んで月へ逃げ去っていったコウガの物語が伝えられている。帝に不死の薬を 残したのは、実は前世盗んだ薬を返した行為だったのかもしれない。


5・月とかぐや姫


月という存在から推測
 月で狂気がもたらされる狼男の話、イヌイット、ユッピック民族の伝承では月のユアは動物を制御するという。 サンゴの産卵など、満月や新月に産卵をおこなう生物は多い。
 月と魔術も深くかかわっている。 現在も呪術によっては、月が満ちる時に行わなければならないものがあるようだ。
 月の満ち引きと言えば、海の波を連想するが、月の黒い平原も海とよばれていることから、月と海には何か関係がありそうだ。


6.竹とかぐや姫


 赫奕姫という名前が「光り輝く・しなやか」という意味を含んでいる。このしなやかは竹を表している。名は体を表すというが、このことからも竹とかぐや姫は切っても切り離せない関係といえる。
 竹の生命力は強く、根は強い。タケノコご飯はおいしい。


7.論文「かぐや物語」を説く


  - 求婚者への試練と宝物
   原型と思われる三つの宝物。雷・優曇華(伝説の花)・うたずに鳴る鼓(神器)の3種。優曇華のめったに咲かない花だという点は、竹の花と似ている。
  - 翁と天人
   翁とされる者が若いころ詠んだという句に『天人と会った』記述がある。
  - かぐや姫の昇天
   本来あるべき場所に、戻るしかないというのだろうか。羽衣伝説では避けられぬ結末である。
龍宮教授の論文を文字通り噛み砕いて説明している。


8.かぐや姫考察


 物語の祖とも言われている「かぐや姫」
 天女、竹から生まれた女児、など内容は非現実のファンタジーだが、どうにもその物語として伝承されているにしては、昔から知られすぎている。いくら古いとしても、情報の届かない、旅人も訪れることがめったにない僻地の村まで伝わっているというのは謎というほかない。
 この謎に説明を付けるのに、一つの非現実的な仮説を立てる。というのも、「かぐや姫」の内容は史実・現実だということ、全国各地のいずれもばらばらな時代に「かぐや姫」が発生していたということだ。
 伝承の発生が一か所であれば、発生源から遠くまで届くのに時間がかかるし、物語が別物と化してしまう。その点、これなら各地で起きた、似た別の現象である「かぐや姫」が、同じ物語として扱われていると説明がつく。しかし、流石に「かぐや姫」の内容が内容なので、事実とは主張しがたい。やはり、謎は謎のままだ。


あとがき


 「かぐや姫」という「物語」は、人外の姫「かぐや姫」が月に帰ったところで大筋の話は終わります。
 どうして帰らねばならないのか、作中でそれは語られません。確かに「人外だから」で理由はつきそうですが、元から帰る予定だったなら求婚者たちにあんな難題は出さないだろうと思うのです。…かぐや姫が悪女だったから、なんていう無粋な理由づけは、いまだけはないものとして。
 求婚者に難題を出したのには理由があると僕は推測しています。その理由についてはまだ研究が足りないのでここには記述しませんが、後々発表したいと思うので、興味のある方はもう少し待って居てください。
 なかなか考察となると、僕は夢見がちで妄想癖の気があるので(龍宮教授にもそれでよく叱られていました)なんともファンタジックな内容になってしまったように思います。創作物を現実のものとして扱ってはいけない、そうは思うのですがどうしても、だめですね。その『創作物である』という大前提を疑ってしまうのです。許してください。こんな荒唐無稽で支離滅裂な論者の僕に本を書いてくれなどと依頼してくれた株式会社ルルイエワークスさんには感謝してもしきれません。ありがとう。こんなものを龍宮教授の後釜研究として世に発表してしまって、龍宮教授には頭が上がりません。
 では、機会があれば別のところで。さようなら。

藤原 麻呂太郎