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 月は満ち、鳥の子の夜は来た。

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1.はじめに

 このシナリオは現代日本を舞台としている。季節は夏、2013年7月20日からの開始となる。
 また、このシナリオには探索者ごとのハンドアウト(事前資料)が存在する。
 戦闘はあるが、戦闘技能はあってもなくてもクリア可能。探索中心、推理要素はほぼ無いシナリオである。
 神話生物の亜種や、オリジナルの神話生物が登場する。

※ 警察などの対応=ご都合処理


・プレイ人数:2〜4名向け、3名推奨
・プレイ時間:音声オンセで6〜8時間ほど

・探索者推奨職業:特になし。
・推奨技能:≪目星≫≪図書館≫≪組み付き≫



2.概要(KP情報)

 日本昔話としてもなじみ深い「かぐや姫」それは、神話生物「カグヤ」の存在をひそかに伝える物だった。関連して起こる凄惨な事件、「カグヤ」に関わってしまった探索者の顛末は。

このシナリオのクリア条件は、輝山慧那を死亡させずに7月24日の夜明けを迎えることである。


簡易時系列

18年前(1995.7.12) 「カグヤ」地上に
   
6年前(2007年) 「月の使者」の来訪、龍宮一彦死亡・龍宮沙月失踪
 
4年前(2009.8.8) 「カグヤ」初捕食・智也死亡
   
3年前(2010.7.17) 「カグヤ」と「月の使者」初接触
   
7月6日(2013年) 連続バラバラ殺人事件、一件目発生
   
◆7月20日夜  導入:探索者、殺人現場に遭遇
   
7月21日  慧那失踪・慧那父の秘書(自称)から、探索者へ慧那の捜索依頼
7月21日夜  探索者のうち一人が「月の獣」と接触
   
7月22日朝  探索者を慧那父が訪ねてくる
   
7月23日  満月


▲上に

3.主要NPC

(キャラ付けは進行具合やお好みで適当に変更してください)

輝山 慧那(かぐやま けいな)
APP 20 INT 20 他能力値は特に指定しない
本作のヒロイン。月から来た人型神話生物「カグヤ」を宿す。
情を解する、非情に人間的な一面を持っている。彼女の意図しないところ、不可抗力の本能で神話生物の凶暴さはふるわれている。自分が人間でないことは14歳の時に知り、当時の担任教師に打ち明けたが中二病として対応された。実のところ竹林で拾われた養子

[余談]
感応性が高いとか情を解することのできる人って、モテるらしいという話を聞いたので。彼女がこのようにできているのも、捕食に都合いいようモテるためかもしれない。

神話生物「カグヤ」
宇宙の外から月にやってきて以来、月に住まうようになった神話生物。寿命は120年。幼体時は前個体の死体(卵のような輝く殻)に包まれた状態で地球に、成体となれば「月の使者」「月の獣」に連れられ月に戻る。死の直前に卵型になり、次の個体を体内で生成する。幼体時は地球環境下でないと成長できない。
APPが高いのは、人間をいただくのに都合がいいため。

輝山 八色(かぐやま はっしき)
慧那の父。妻は息子を生んだときに亡くなった。息子は慧那と同じ年齢、14歳の時自宅で惨殺された、犯人は分かっていない。(実際のところ「カグヤ」として覚醒しかけた慧那が原因である)
親馬鹿、過保護。実の子のように慧那を可愛がる。大手企業社長、会社が上手くいき始めたのは丁度慧那を拾った頃。それ以前は経営上手くいかず、あくどいことをしたこともあった。この件に触れると酷くおびえる。

家政婦
輝山家の家事全般を一人でこなす、慧那にとっては母親に近い存在。彼女が慧那父に抱いている感情はKPの任意で

藤原麻呂太郎(ふじわらまろたろう)
大学教授。平安時代の文学を研究している。専門は『夜半の寝覚』だが、他の作品にも手を出している。「かぐや伝承」著者。
好きなことには研究熱心だが、そうでないものには無関心。興味のあるものの話をさせると長い。

龍宮 一彦(りゅうぐう かずひこ)
教授。幼き頃天女を目にして以来、もう一度見たい・会いたいという思いから天人・天女研究に没頭。
最期は月から訪れてすぐ・人の姿をしていない月の使者の姿を見て発狂死した。
龍+竹で籠だが特に意味はない。

龍宮 沙月(りゅうぐう さつき)
龍宮一彦の一人娘。「月の使者」が地球に訪れた際の、その器になった。

「月の獣」
月では犬感覚で飼われる人気のペットらしい。犬のように鳴く。よく訓練されており「月の使者」の命令に従う。見た目は神話生物のムーンビーストそのままである。

[補足]
月の獣にはポチだとかタマだとか、好きな名前を付けてやってください。
「月の使者」は、その名でそれぞれの「月の獣」を呼びます。

「月の使者」
「カグヤ」を月へ連れ戻すという役目を持った、少しおしゃべりな神話生物。実体を持たない。人間に擬態・干渉するために、地球に訪れたときはじめに遭遇した人間を器とする。知性があり、一般的な日本人の持つ教養も知識として持っている。器の肉体性能は人間と変わらないが、補助道具・星の杖を使用することで「月の使者」の本来の力を使うことができる。 少女が女性となるときに来るものである。…決して初潮とかそういう方面に走ったわけではないんです(言い訳)

[余談]
月に変わってお仕置き…いやなんでもないです。

▲上に

4.ハンドアウト

▼共通ハンドアウト

・探索者たちと輝山慧那は、友人または知人同士である。
・ここ最近、探索者達の住む赤映町では連続バラバラ殺人事件が起きている。
(この事件についての詳細は、導入終了後に調べることができる)

情報:「輝山 慧那(かぐやま けいな)」
清楚で綺麗な黒髪長髪。優しく繊細な一面もあるが、芯はしっかりした文学少女。
父、住み込みの家政婦、彼女の三人暮らし。もう一人いる家族の長男は彼女曰く海外留学中とのこと。真偽は不明。母はかなり前に亡くなったらしい。




▼PC1 高校生(18歳・高校3年生)

貴方には可愛い幼馴染がいる。貴方とその幼馴染は、一緒に帰ることが日課だ。(部活は引退後)
※ この探索者は学生探索者ルールを適応してもいいし、一般の探索者の作成方法で作ったキャラを、便宜上18歳にしてもよい。

情報:「幼馴染について」
名前は輝山 慧那(かぐやま けいな)
貴方は昔から彼女を可愛いと思っていたが、ここ数年でより綺麗になったように感じているだろう。その美しさには時折畏怖さえおぼえるほどだ。最近では、サイコロ検査士をしているという20歳以上年上の見知らぬ男性に一目ぼれされて告白されたり、同性から告白されたりしているらしい。

[補足]
性別は男推奨です。が、キマシタワーしてもいいのよ。




▼PC2

貴方には一風変わった名前の叔父がいる。忙しいらしく、ここ数年は会っていない。

情報:「叔父について」
名前は藤原麻呂太郎(ふじわら・まろたろう)
国文科の大学教授、30代半ばにして未婚。平安以前の伝承系の物語についての研究を専門にしている。彼の勤務する大学は、赤映町から車で20分ほどのところにある。貴女は彼の連絡先を知っている。




▼PC3

貴方には腐れ縁でつるんでいた男の友人がいた。

情報:「友人について」
名前は阿倍 むらじ(あべ むらじ)
彼は最近、例の事件の被害にあい、亡くなった。
性格は、紳士で明るくどこかお茶らけている。性癖は年下好き。特に高校生くらいの年齢の少女が好きで、黒髪ロングはどストライク。




PC内に警察官がいる場合、以下の情報がPC情報に追加される。
情報:「事件について」
連続バラバラ殺人事件関連で、町内の警備体制は強化されていることを貴方は知っている。
具体的には夕方19時〜25時頃、町内のだいたいの場所でパトロールしている警官がいる。




プレイ人数が2人の場合:PC2にPC3の設定ものせてあげてください。
プレイ人数が4人以上の場合:4人目以降のハンドアウトはありません。

適宜改変してくださいね。


▲上に

5.導入

PC1が幼馴染の慧那と下校する場面から、このシナリオは始まる。
探索者達は黄昏時、個別・又は複数人で町を歩いていたところ、バラバラ死体と遭遇する。また、その現場を走り去る人影を目撃する。

PC1以外の探索者が町を歩いていた理由に関しては、KPとPLとの相談で決めていただきたい。例として以下を挙げる。
・コンビニでアイスでも買おうと外出した
・仕事からの帰り道



▼ PC1、慧那との下校場面


 明日から夏休み。PC1は幼馴染の慧那と共に帰路についていた。何気ない会話の中で彼女から夏休みの予定を訊かれ、図書館で一緒に宿題をしようと誘われる。

誘いを断ろうとする
 慧那の≪APP*5ロール≫ (このとき慧那のAPPが20であることを告げる)
 成功 →可愛くお願いされてしまい、断ることができない。

PC1は【明日、10時に慧那の家に迎えに行く約束】をする。

 その後、慧那は思い出した風に立ち止まり、鞄から『かぐや伝承』という書籍を取り出す。
 それは返却期限が今日までの本であり、彼女は図書館に返しにいくという理由でPC1とは別行動をとろうとする。

・特に何もなければ、その場で「また明日」と別れる。
・図書館までPC1がついてくるとなれば、何事もなく返却手続を見守ることになる。

しばらく歩いて(図書館に行ったなら彼女を家に送り届けた後)、もうすぐ自宅に着くという場所で 前触れなく蝉の声が消え、外灯がつく。PC1はあるもの(=バラバラ死体)を発見する。


時を同じくして、他の探索者達もこの死体現場に会する。



死体現場

この場に会した探索者達は、"あるもの"を発見する。
それは外灯の光に照らされ、鮮やかに生々しい赤の色を晒していた。酸っぱいような臭いと鉄さびにも似た血の臭いが鼻を刺激する。――血だ。
ピンク色のようなものと、黒いものが見えるが、とても人の形はしていない。どうやらミンチ状になってしまっているらしい。まるでコップの中身をぶちまけたかのように散っているそれら。少し離れたところには、まだ形を保っている手や足といったパーツを発見できる。

凄惨な死体を発見してしまった探索者は【正気度ロール <1/2d3>】


! ここで探索者全員に、≪目星≫ロールを求める。
≪目星≫成功
曲がり角の向こうに走り去る人影があるのに気付く。暗くはっきりとはわからないが、その人物が長髪だということは分かる。

情報:「人影」
死体現場から去る人影、150〜160cmくらいの長髪
暗がりであったことから、それ以上の情報は得られない。また、その人影が走り去ったであろう先の屋外灯は壊れているのか、他に原因があるのかは分からないが全て電気がついていない
[補足]
この人影に対する≪追跡≫は自動失敗となる。




事件現場

死体について調べる
むごたらしい死に様である、人の手では不可能に見える。何か力の強いものに千切られ潰されたような印象を受ける。

死体に対して≪医学≫成功
被害者は20代〜40代の男性のようだ。その他詳細のこととなると、死体の損傷が激しいこともあり専門の機器でもなければ読み取れない。


警察に通報する
通報した場合、その場にいた者は最寄りの警察署簡単な事情聴取を受ける。
このとき、情報:「人影」を探索者が取得していた場合、その内容を警察に話すかどうかPLに確認をとる。
これによる警察の動向変化はない。人影について、PLに意識してもらうためのもの。

事情聴取では、全員持ち物を調べられる。死体状況的に、人の手ではそれなりの道具を使わなければこの犯行は不可能なため、不審なものがない限りすぐに解放される。

この場で警察に、連続バラバラ殺人事件について訊ねることで、事件の概要情報を得ることができる。
またこの情報は、この場で訊ねる以外にも、新聞を調べる、インターネット検索をするなど、しかるべき方法をとることで取得できる。

情報:「連続バラバラ殺人事件について」
2週間で11人死んでいる。被害者年齢層は20代〜40代・男性8人女性3人。
手口は人の手とは思えない荒々しい残虐なもの。被害者の検死結果から、犯行は夕暮れから夜にかけての時間に行われたと見られている。


その他の行動

慧那の家へ行く
洋風の外観、手入れされた庭からは家主のセンスの良さがうかがわれる。
何故か西洋寄りの様式の庭に似合わず、立派な竹が隅の方に生えており、白い花を咲かせている。

呼び鈴を鳴らすと、中から、PC1には顔なじみの家政婦が出てくる。「お嬢様は今お風呂に入っていらっしゃるのでまた明日に」と言われ、帰るように促される。

家政婦に慧那の帰宅時間を尋ねる
慧那の帰宅時間は探索者が「人影」を見るより前のことだとわかる。また、帰宅後慧那は自宅から出ていないらしい。

[補足]
被害者をぐしゃっとしたのは「月の獣」・探索者がみた「人影」は「月の使者」
慧那がやると、死体は割けるチーズみたいになる。やったのは智也だけ。


何もなければ、探索者たちは自宅へ帰宅する。



▲上に

6.探索


7月21日

[この日の主な出来事]
慧那失踪! 探索者たちは慧那の父の秘書(自称)から慧那捜索を依頼される。
夜、「月の獣」が探索者のうちの一人のお家に遊びに来る。

[この日の探索想定箇所]
・慧那の家
(・慧那の部屋)
・図書館


PLが行く場所に詰まっているようであれば、KP側から提示するといいかもしれない。
ちなみに、昨日の事件現場付近は調査中であり、このシナリオの間は立ち入れない。


▲上に

・ 【慧那の家】

洋風の外観、手入れされた庭からは家主のセンスの良さがうかがわれる。
何故か西洋寄りの様式の庭に似合わず、立派な竹が隅の方に生えており、白い花を咲かせている。
二階のどこかの部屋の窓が開いている。窓にはカーテンがかかっており、外から中の様子をうかがい見ることはできない。

二階の窓の空いている部屋は慧那の部屋である。
≪登攀≫に計2回成功することで、窓から部屋に入ることができる。1回目の≪登攀≫は、助走付きの≪跳躍≫でもいい。




竹について調べる
花が咲いているくらいで、他に特別変わったところなどはない。普通の竹だ。

≪知識≫成功
竹の花は珍しいもののはずだ。確か、60年に1度か120年に1度の開花といわれていた。貴方は初めて見たことだろう。




呼び鈴を鳴らすと、中から家政婦が出てくる。 中を覗く限り奥までは見えないが、洋風でどこか上品な雰囲気である。
玄関には大きな絵画が飾ってあり、描かれているのは見事な流星群のようだ。


! 絵画について更に調べたい場合は、玄関に入るか、その場で≪目星≫に成功する必要がある。

玄関の絵画
 右端に『HasshikiKaguyama』と刻まれている。その下には、『1995.7.12』とこの絵を描いた日付らしき数字が記されている。

[補足]
 輝山八色は慧那の父親、7月12日は慧那の誕生日、この日付は慧那の生まれた日である。




家政婦

家政婦に、慧那を訪ねてきたことを探索者が告げると、慧那の行方が今朝から知れないことを伝えられる。

昨晩、慧那が部屋に上がる姿をみたのが最後、以来見かけていないという。
今朝、いつもの時間に慧那が起きてこなかったので、部屋の様子を見に行くと、部屋には鍵がかかっており、また、部屋の中からは物音が一切しない。
扉の前で呼びかけても反応がなく、靴が無くなっていたことから、慧那は部屋にはおらず、どこかに出かけたと家政婦は考えている。

家政婦に何も告げずに彼女が家を出ていくことは珍しく、心配だったため、慧那を溺愛している彼女の父親にも、そのことは連絡したらしい。PC1との約束で、先に図書館にいったのかもしれない、とのこと。

家政婦に、慧那の部屋扉を開けて中を確認したいことを伝えると、家政婦はマスターキーを持って慧那の部屋のある二階へ、探索者達と一緒に来る。


庭の竹について
家政婦がここに勤め始めた18年ほど前には、既にあった。花が咲いているのを見たのは今年が初めてらしい。

玄関の絵について
慧那の父親が描いたものだときいているらしい。それ以上のことは知らない。




慧那の部屋の扉

家政婦の持ってきたマスターキーでは開かない。ここで家政婦は、慧那の部屋の鍵だけ後付であったことを思いだす。

「お嬢様が14歳の頃で…、ほら、そういうお年頃でしょう…? お部屋に鍵を付けたがったんですのよ。そのころにはお坊ちゃまもお屋敷にいらしたから…まあ女の子ですし、というわけで旦那様がしぶしぶ了承したんですの。」
「旦那様ったら『慧那ももうそんな年なんだな…』とか言っては『そのうちパパ嫌いとか言い出したらどうしよう…』なんて口癖のようにおっしゃって…。同い年の智也お坊ちゃまが反抗期真っ盛りだったこともあって心配だったんでしょうね、本当親馬鹿ですよね。 あらつい余計なことまで、ごめんあそばせ」

情報:「智也お兄ちゃん」
名前:輝山 智也(かぐやま ともや)
輝山家長男。兄とはいっても慧那とは同い年である。(ただし双子ではない)
PC1とはもともと親しくはなく、いつも不機嫌そうな顔をPC1に向けていたことだけをPC1はおぼえている。14歳の時に智也は長期の海外留学をしたらしく、以来全く会っていない。時々彼女の口から「智也お兄ちゃん」の話が出る。

智也について
家政婦は輝山家長男・智也が死亡済みであることを知っているが、彼女からそれが明かされることはない。
尋ねられても「使用人の身である私の口からはとてもとても申し上げられません」とかなんとかいう。
交渉技能に成功したり、筋の通ったような説得があったならば、智也が留学していないことを明かし、「それ以上の事はご容赦ください」と申し訳なさそうにする。

智也と慧那は本当に兄妹なのかについて
「旦那さま(輝山八色)にはそう伺っております」


この日に慧那の部屋に入らない場合、家政婦は、慧那の部屋に鍵を取り付けるときに作った予備の鍵を探しておくので、また明日来てほしい、というようなことを探索者達に告げる。


慧那の部屋の扉は、≪鍵開け≫に成功、もしくは、翌日以降に訪ねてきた際、家政婦の見つけた鍵で開けることができる。
鍵や扉を壊そうとすると、家政婦に止められる。
また、この部屋の扉の鍵は部屋の内側からなら開けられる。




▼ 依頼


探索者達が慧那の家を出たところで、慧那の父・輝山八色の秘書を名乗る、長い髪を一つにまとめた眼鏡の女性が声をかけてくる。探索者達に、慧那の父・輝山八色から「個人的なお願い」があるらしい。
慧那の父は、今遠方の大事な仕事の会議で数日以内には帰ってこられないため、代理で来たとのこと。

依頼:「慧那の捜索」
「輝山八色の個人的なお願い」を、八色の秘書の節町から、代理でされた。
そのお願いの内容は、「慧那を捜してほしい」というものだ。

その秘書は、探索者達に名刺を渡してその場を去る。
名刺には、彼女の所属と役職(輝山グループ社長秘書)、名前(節町 夕映/ふしまち ゆえ)と彼女の連絡先が載っている。




その他

インターネットなど適した手段で慧那の父親について調べると以下の情報が出てくる。

情報:「輝山 八色(かぐやま はっしき)」
大手企業社長、元は小さな下請け会社だった。会社が上手くいき始めたのは今から18年ほど前である。
配偶者は息子・智也を生んだときに亡くなっており、その息子・智也も今から4年前自宅で惨殺されている。その事件の犯人は分かっていない。娘は健在である。

≪図書館≫成功
娘・慧那については個人情報保護の観点からか詳しくは記されていないが、ゴシップ誌や掲示板の書き込み情報で、妾の子であったり、捨て子なのではという噂が流れている。これは、息子を生んだときに妻が亡くなったといわれているのに、同年後月に慧那が生誕したとされているからである。
また、会社経営が急にうまく行き始めた裏に、何か後ろ暗いものがあるのではないかという噂がなされているが、これに関しては要領を得ない情報であり、大手企業によくある根も葉もない噂の一つだと思われる。



▲上に

・ 【図書館】

古い図書館で、今時珍しく機械ではなく手書きの貸出カードで本が管理されているような、規模も小さい図書館。

慧那の読んでいた「かぐや伝承」は、竹取物語の関連書籍が並ぶ棚にある。
≪図書館≫に成功する、本を端から探し回る、図書館カウンターで尋ねるなどして見つけることができる。

「かぐや伝承」

・書籍「かぐや伝承」
ある大学教授の書いた本のようだ。著者は藤原麻呂太郎となっている。龍宮一彦という教授の研究を継いでまとめあげられたものらしく、中で取り上げられている論文は龍宮氏の物のようだ。

≪母国語≫成功の上1d3+1時間かけることで、内容を正しく理解し読むことができる。
・「かぐや姫」は竹取物語・今昔物語、他書物で話に違いがある。
・竹取物語以前にも「かぐや姫」の原型となるものがあった。
・かぐや姫自身が自分を「人ではない」と発言している。ある記載では、光り輝く鶯の卵が正体。
・時代の伝承の中で変化はあれど、どれも共通するのはかぐや姫が月に帰る(昇天する)こと。
・かぐや姫の出した難題は解かれたためしがない。

かぐや姫は、試練を乗り越える求婚者がいなかったがために月に帰ったのではないか、という内容で、本書は締められている。
[余談]
セッション時に使った資料。
かぐや伝承
http://jaxson.xxxxxxxx.jp/COC/4/tips/kaguya.html


その他の情報

竹について≪図書館≫
「竹という植物」という書籍を見つける。竹について、植物学、文学、伝承の三方面から解説するものである。

[補足]
麻呂太郎の研究室にある書籍と同じものである。内容については、藤原麻呂太郎の研究室の項を参照。


1995.7.12について≪図書館≫
特別変わった事件などはない。この日は日曜日で、満月であった。
また、この日の前後の新聞を見ても、流星群が見られたという記述はない。


星、流星群などについて≪図書館≫
「流星群早見図鑑」
何十年ごとに周期的にみられる流星群の目安などが書いてある図鑑
確認したところ、図鑑の記述によれば、1995.7.12に流星群が日本ではみられるはずのないことがわかる。



▲上に

・ 藤原麻呂太郎

連絡をとる

書籍「かぐや伝承」について尋ねると、「君も夏休みの自由研究か何かかい?」と言いながら、昔世話になった研究者の研究を継いで書いたものだと話す。研究者の名は、龍宮一彦
継いだといっても、彼の残した資料は難解なものが多く、麻呂太郎では理解できないものもあった。書籍の内容は実のところ、龍宮一彦の研究のほんの一部にすぎないことを麻呂太郎は探索者に語る。

龍宮一彦の残した資料は、麻呂太郎の研究室にある。
探索者が資料を見ることを希望すると、「本当はダメなんだけれどね、特別だよ」などといって、明日の昼から研究室にくるように言う。他の日、他の時間帯では都合が悪いらしい。

情報:「龍宮 一彦(りゅうぐう・かずひこ)」
故人。天人・天女研究をしていた文学研究者。6年ほど前に亡くなったらしい。
彼には一人娘がいたが、彼の亡くなった際行方不明になり、以来見つかっていない。

「君も夏休みの自由研究か何かかい?」に対して、探索者が触れるようであれば
麻呂太郎は、つい3日前にも、かぐや姫について調べているという高校生の女の子に電話で質問されたと話す。
「女子高生との会話だったからおじさんどきどきしてしまったよ。そういえば、かぐや姫はどうすれば月に帰らずに済むのか、なんて質問もされたねえ」

かぐや姫はどうすれば月に帰らずに済むのか、の質問に対して。麻呂太郎はどう答えたか。
「かぐや姫に似た話で『竹姫』なんてのもあるんだけど、これとの大きな違いって、姫が男たちに求婚されるかされないか、なんだよね。それを踏まえて、かつ各時代の中での共通点を拾って考えるなら、『試練が果たされない』っていうのが、かぐや姫が月に帰る条件なんじゃないかなと」
「だから僕は、『試練が果たされれば、帰らず済むんじゃないかな』ってその場じゃ話したんだけれど」

[補足]
この女子高生は慧那。



▲上に

・ 7月21日・夜

探索者が全員オフトゥンに入った時点で1d100を振ってもらう。出目の一番高かった探索者の元に「月の獣」が訪れる。



▼ 「月の獣」の登場


探索者は突然金縛りにあう。
目の前には、自分の身体より一回りか二回りほど大きな『それ』がいた。
脂がのっているような光沢のある肌はのっぺりとしたミルク色で、目のないヒキガエルに似たその風体の鼻らしきところにはピンク色の短く細い触手がたくさん蠢いていた。
生理的嫌悪感をもよおす『それ』を目撃した探索者は【正気度ロール <0/1d8>】

動きたければPOW20との対抗ロールに勝つ必要がある。
この時与えたダメージは、後の戦闘時にも引き継がれる。

抵抗ロールに失敗した探索者は「月の獣」に舐められる。
いつ現れたのか分からない『それ』は、貴方を前にワンと一声鳴いた。――犬の吠える声によく似ている。『それ』は一歩、一歩貴方に近づいてきた。そして、ビラビラとした触手を上下に動かしては貴方の頬を、身体を、まるで犬が匂いを嗅ぐかのように調べていった。
一通り調べ終わったようにして、顔の前に戻ってきた触手は、べろん、と探索者の顔を舐めるように動く。
ねっとりとした唾液、獣くさいような臭いが顔にかかった。
【正気度ロール <0/1d4>】

「月の獣」は、探索者に危害を加えられるか、探索者の顔をべろんと舐めた後、いなくなる。
▲上に

7月22日

[この日の主な出来事]
探索者を慧那父が訪ねてくる。知らされる慧那の出生の秘密と、秘書を名乗る女性の謎。

[この日の探索想定箇所]
・慧那の部屋
(・図書館)
・麻呂太郎の研究室
・竹林
▲上に

・ 7月22日朝

▼ 輝山八色の訪問


慧那の父・輝山八色が、探索者を訪ねてくる。
慧那がいなくなったことを家政婦にきいて、会議は秘書に丸投げで飛んで帰ってきたらしい。探索者達と会い、そのことを探索者達に告げたタイミングで、彼の携帯電話が鳴る。

「…くっ、また名護君からか」

彼は忌々しいとでもいうような表情で、今時珍しい二つ折りの携帯電話を本来曲がらない方向に折ってしまう。バキンと音をたてて割れたプラスチックの機体から、電気コードがのぞいている。

「いやあ、御見苦しいところを申し訳ない」

彼は探索者達に、いつも慧那が世話になっていることに対し感謝の念を述べる。
探索者達が本当に慧那の行き先を知らないかの確認をとってから、慧那について、探索者達に打ち明けなければならないことがあると、話をするために探索者達を自宅(慧那の家)へ招く。



輝山八色の話

八色は探索者たちに、慧那は実子ではなく、18年前竹林で拾ったのだということを明かす。
玄関の絵は、彼女を拾った時みた景色を描いたものだという。

・玄関の絵画と流星群
絵画に記されている日付は、八色が慧那を拾った日であり、絵自体は後日描かれたらしい。

1995年7月12日の深夜。会社の経営がうまくいかず自殺を考えた八色は、紐を片手に竹林の奥深くまで行った。
しならせた竹に紐を括り付けている最中、急にあたりが明るくなり、おかしいと思った八色が空を見上げると、大量の流れ星が降ってきていた。八色は驚きのあまり竹を手放してしまい、紐は手の届かない所にいってしまう。途端気分が乗らなくなった八色は、自宅に戻ることを決める。その帰路で、彼は慧那をみつけ、保護したのだった。

[補足]
この、首を吊るほど思いつめていたのは、妻には先立たれ、会社も、小物のような汚いあくどい事していたから。暴力団組織が絡んできてもうおしまいだー、とかなっていたけれど、その暴力団組織のトップが数週間後逮捕され、組織も壊滅したらしく、それから運も向いてきて…



慧那の失踪について
慧那が18歳になったのを機に、養子であることを明かしたのが原因ではないかと八色は考え、気にしている。血はつながっていなくとも、本当の、大事な娘だと思っている。
昨夜から眠りもせず5分おきに慧那に電話を掛け、早朝やっとつながったのだが、「明日の夜、月に帰る」などといって切られてしまった。

拾ったときの慧那について
普通の赤ちゃん、といった様子だった。泣きもせず、よく眠っていた。可愛かった。今も昔も慧那は可愛い。ただひとつ不思議だったのは、彼女の身体に、輝く割れた卵の殻のようなものがいくつか付着していたことか。ばっちり洗い落としておべべ着せた、それがまた似合っていたことをおぼえている。


智也について聞く
智也は海外留学中というのは嘘で、6年前に自宅で殺されていたことも明かされる。本人はまだショックを引きずっている様子である。

情報:「輝山家家族事情」
配偶者は息子・智也を生んだときに亡くなっており、その息子・智也も14歳の時自宅で惨殺されている。(死体は、まるで頭から縦にいくつも割いたかのような状態だった。)
その事件の犯人は分かっていないが、当時自宅には慧那と智也しかいなかった。


探索者からの質問が一通り終わったところで、八色は以下のようなことを探索者に言う。
・慧那の行方の捜査は、しかるべき機関に任せることにする。
・最近はこのあたりも物騒だ。別の事件に巻き込まれるかもしれない。危ないので、くれぐれも首を突っ込まないように。間違っても、自分たちだけで探そうとしないように。

秘書の代理依頼に関して
そんな依頼をした覚えはないという。
「私の秘書の名護君なら、私と数日間行動を共にしていたよ。もちろん、私の秘書を名乗るその女性が君たちにその依頼をした日にも。おかしいな、名護君は名古屋から一時も離れていないはずなのだが」

秘書の名を出す
「誰だねそれは」

節町の名刺の電話番号に電話
 ―――おかけになった電話番号は現在使われておりません。


節町という名の秘書がいないと八色が明かした途端、節町とは連絡が取れなくなる。
探索できる場所に、八色が慧那を拾った「竹林」が追加される。
▲上に

・ 【慧那の部屋】

◇机

引き出しがついている。机の上には、何か書かれたメモと写真たて、卓上カレンダーがある。

机の上のメモ
メモには「日記は燃やしてください」と書いてある。


写真たて
子ども2人(慧那と智也)が笑顔でうつっている。
この写真立てはPC1が幼馴染の誕生日にプレゼントしたものである。


卓上カレンダー
7月12日のところにバースデーケーキのシールが貼ってある。7月23日の数字の部分、23が赤い丸で囲まれており、「満月」と書きこまれている。


◇机の引き出し

勉強道具のほか、日記帳とクッキー缶が見つかる。

クッキー缶
軽い。中には名刺が数枚入っている。
有名企業の営業マンやバーのママ、サイコロ検査士など、名刺の人物たちの役職・素性は様々で、そこに共通点などは見られない。探索者達は、名刺の人物たちの名をどこかで見たことのある気がする。

≪アイデア≫に成功、または情報:「バラバラ殺人事件について」を取得済みである場合
その名刺の名はどれもバラバラ殺人事件の被害者のものであることに気付く。(被害者全員分の名刺があるわけではない)
[補足]
この名刺は、慧那に恋した人間が慧那へ声をかけるなどした際渡した名刺である。
八色の名刺はクッキー缶の中に入っていない。


日記帳
机の引き出しの中にある。小さな鍵がかかっている。中は白紙。
この日記は、燃やすことで、文字が浮き出て読めるようになる。
日記に火をつけると、その火は大きく燃え上がるのだが、日記帳は焦げない。

慧那の日記帳
http://jaxson.xxxxxxxx.jp/COC/4/tips/diary.html
[余談]
これには人智を超えた技術が使われていたりするが、やっていることは炙りだしのようなものであるし、これに気付いたことで正気度を喪失するであるとか、そういった特別なこともない。本当に余談だよ!!!
「背中が痛む」については、『肩胛骨は翼のなごり』とかなんとか、ともかく身体の異変を表した部分。羽や触手は生えてない。まだ。


◇ごみばこ

くしゃくしゃに丸められた紙がいくつも入っている。机の上のメモと同じ種類の紙である。
「捜さないでください」
「助けて」
「さようなら」
「月に帰ることになりました」
「帰りたくない」

[補足]
「捜さないでください」「さようなら」「月に帰ることになりました」は「カグヤ」の
「助けて」「帰りたくない」は慧那の言葉。


▲上に

・ 【麻呂太郎の研究室】

麻呂太郎は探索者たちを出迎える。
研究室はだらしなく散らかっている。申し訳程度に足の踏み場が確保されているような状態である。

龍宮一彦の残した資料は、部屋の一角を占めている。
資料は以下のようなものである。
・各地から収集した「かぐや姫」や、それに類似した物語と、それら物語の注釈書
・物語に登場する『もの』、特に『月』『竹』に関する習慣・思想・その意味合いについて書かれた本
・龍宮一彦の見解などが書かれた手帳
・その他、関係資料として残されているものの、出所が不明であったり、研究のどこと関連しているのか不明瞭なもの。
膨大な量であるので、目的の情報があるのならば、麻呂太郎に訊ねるのが早いだろう。


各地から収集した「かぐや姫」や、それに類似した物語と、それら物語の注釈書


「竹取物語」「今昔物語」「三流抄」など、一般に売られている書籍。
内容に関しては、今回のシナリオに深くは関わらないのでので割愛。




物語に登場する『もの』、特に『月』『竹』に関する習慣・思想・その意味合いについて


これらについて知る事を探索者が希望した場合、麻呂太郎は「これなら君達でも読めるんじゃないかな」と、
「月の話」「竹という植物」という書籍を読むことを勧める。(この2冊は市販のものである。図書館にも置いてある)


≪母国語≫成功の上、1冊につき2時間かけることで内容を正しく理解し読むことができる。

・「月の話」
月に関する神話や伝説は、世界各地に数多くみられる。日本では、月は古来よりその美しさを愛でるものであった。
また、月光が狂気をもたらすという考え方もある。これは西欧が中心で、月の光で変化する人狼などが有名である。東洋でも、月の光には不思議な力があり、それを集め浴び続けると不老不死になるという信仰があった。
月の中でも「満月」は特別な意味を持つ。満ち足りたそれは『完全』を意味する場合もあれば、その後欠けることから『衰退』『破滅』を意味することもある。

「竹という植物」
花の咲いたあと、いっせいに枯れてしまうことから、古来、竹の花が咲くのは「不吉」な事が起きる前兆などと言い伝えられて来た。竹が不思議なのは、株分けや挿し木で繁殖させたものも、親の竹の枯れる時期とまったく同じ時期に花を咲かせて枯れてしまうことである。親木から何十キロも離れた、環境も異なる場所に植えられたとしても、1年もたがわずに、同じ時期に枯れるのである。
周期的に、また不吉とされることから、昔の彗星の迷信(彗星が現れると災いが起きる)に似ていると著者コメントがある。
[余談]
「カグヤ」が月から地球にやってくるロケットのようなものは非常に彗星・流れ星に似ている。かつ「カグヤ」は周期的に地球にやってくることから、彗星の迷信が生まれた。という設定。


これらの本は、麻呂太郎としては、探索者自身に読んでほしいという思いがある。しかし、探索者に≪言いくるめ≫されたり、緊急性を訴えられるなどすれば、すんなりと、読んだ場合と共通の情報を教えてくれる。
探索者たちが希望すれば、これらの本は借りられる。


また、麻呂太郎は探索者たちにこのような資料もあると、桐箱に入った古い綴じ本を見せる。

・「月怪図録」
「月怪図録」とよばれているこれは、江戸の元禄時代の本で、『月』という、地上人の思い描いた『異界』を取り扱うもの。
麻呂太郎が開いて見せたページには、昨夜探索者の一人が見た覚えのある、目のないヒキガエルに似た生き物の絵が載っている。そこには「月のけもの」と書かれている。

探索者がこの本を更に見ることを希望した場合、麻呂太郎は「大事に扱ってね」の言葉と共に探索者たちにこの本を渡す。この本は研究室から持ち出すことができない。
また、「月怪図録」の絵に、伝承と解説を付けた資料がどこかにあったはずだと麻呂太郎は資料の山を漁りだす。

猫のような生き物、手足の異様に長細い鼠、目のないヒキガエルに似た生き物、その他空想の産物としか思えないような怪物の絵が載っている。その側には何か文字のようなものが書かれていた形跡があるが、劣化が激しく読み取ることはできない。
また、ゆったりとした衣服をまとった人が、枝のようなものを持っているところ、ガレー船のようなものに乗っているところ、赤子ほどの大きさの輝く卵のようなものにひれ伏しているところが描かれている。

何だか妙に気味が悪い。おぞましいものの片鱗が描かれているような、そんな感覚をおぼえる。
【正気度ロール <1/1d6>】


・「月怪図録」伝承と解説
龍宮氏が調べ、まとめたもの。これしか見つからなかったよ、と、よれよれのA4用紙3枚を渡す。
「わけのわからないこと書かれてるんだよね。かぐや姫の伝承っていうより、もうこれひとつで別の作品って感じの内容なんだけれど」

・1枚目
月とは、『異界』であり、我々の世界とは夢でつながっている。人がそこに辿り着くのは困難である。
月に住むものは、時に夢を介さず我々の世界に降り立つことがある。入口を持つもの、船を使うもの、己の殻を持つもの…方法は様々である。
月と我々の世界を定期的に行き来するものもいる。代表的なものは「カグヤ」で、月に来る前は宇宙の外にいた。これは、人の精神体を糧にするために我々の世界にやってくる。成体になった頃、「月の使者」が迎えに来る。

・2枚目
「カグヤ」は非常に成長し辛い生き物である。「カグヤ」が、成体になるために必要なエネルギーは人の精神体であるが、通常「カグヤ」は人の精神体に干渉できない。「カグヤ」が捕食できるのは、月の領域に立ち、試練を受ける者の精神体のみである。「月の使者」は、「カグヤ」の捕食を手伝う。月のけものは主に従順である。
捕食にはリスクがある。試練が達成されると、その「カグヤ」は一生成体になれないまま地球人として過ごすことになる。尤も、地球人の力で「カグヤ」や月の住人に立ち向かおうというのも無理な話だが。

・3枚目
月には人語を喋る猫がいるという。それは神が猫を愛したからに他ならない。猫は猫を呼び、月にはたくさんの猫が集まった。
神は言った。『猫に手向かってはならない。猫があなたの膝の上に乗るなら、心の臓をも捧げなさい』人々は猫の下僕となった。
また、神は言った。『何人(なんびと)たりとも猫を殺してはならない』それに背いた、ある害悪な聖職者は、善良なる悪魔崇拝者に蜂蜜酒を飲まされ、チョコレートに浸された猫を嗅いだ。聖職者は、宇宙の外なる真実を知った。


あり得ない話をさも真実のように書かれた、この研究資料と、猫狂いともいえる、まさしく狂気な内容に触れた探索者は恐怖を感じるかもしれない。
【正気度ロール <0/1d3>】




龍宮一彦の見解などが書かれた手帳


「天人研究に関する走り書きみたいなんだけど、もう色々とさっぱりでねー」
麻呂太郎はそうぼやいてから、「かぐやひめに関係しそうなところはここ」と手帳を指し示す。

かぐやひめの昇天場面で、天人を前に地上人は無力化される。これは、「月の使者」が空間を作り出せるためだ。普通の地上人はその空間の中で動くこともできない。動くことができるのは、月の領域に干渉できる者だけである。

他、手帳に書かれていることはどれも要領を得ないが、
龍宮一彦という人間が、天人に魅入られ、執着していることが読み取れる。
また、彼の娘の話が度々出てくる。

龍宮一彦の娘
名を龍宮沙月(りゅうぐう・さつき)という。龍宮一彦が亡くなった頃行方不明になった。以来、見つかっていないらしい。

探索者が、彼女の姿を写真などで確認することを希望した場合、麻呂太郎は荒れ放題な机の上から一枚の写真を引っ張り出し、探索者に手渡す。
龍宮沙月の姿は、慧那の父の秘書を名乗る女性・節町夕映に酷似している。




その他

(関係資料として残されているものの、出所が不明であったり、研究のどこと関連しているのか不明瞭なもの)
麻呂太郎は、「ちょっとどこにあるかすぐにわかるのこれしかなかったやごめーん」と、ファイルに入った破られたノートの切れ端を探索者に渡す

・破られたノートの切れ端
筆跡は、龍宮一彦氏の手記のものとは異なっている。几帳面な字を端から詰め込んでいるというような体裁。

人が月の領域に干渉できないように、「カグヤ」も人には干渉できない。では、どうやって捕食をするのかというと、相手を月の領域に取り込むのである。
「カグヤ」に告白ないし求婚した人間は、月の領域に取り込まれる。月の領域に取り込まれた人間は、月の領域に干渉できる。それと同時に、「カグヤ」もその人間に干渉する――その人間を捕食できるようになるというわけである。

「カグヤ」の食事に、肉体は邪魔なだけである。「カグヤ」に捕食された人間は、度々肉体を大きく損傷させられる。人が縦に割け開く、それはさながら花が咲くようである。

「カグヤ」は幼生時、人と変わらぬ姿をとっている。成長期を経て捕食期が近づくと、人に擬態しながら捕食活動を円滑に進めるため、本能と人格が切り離される。その人格は人間となんら変わりがなく、その切り離された本能で無自覚に捕食活動が行われることも珍しくない。本能は成体となった際、人格と合流する。
「カグヤ」が成体になるには、十分な栄養を得た後、月に辿り着く必要がある。成体になるのに最低限必要な栄養は人間三体分の精神とされているが、それを越えても捕食は可能である。




部屋を≪図書館≫もしくは≪幸運≫
本の間に挟まれた、破られたノートの切れ端を見つける。几帳面な字で何か書かれている。
月の試練とは「月の使者」であり、それを打ち破ることで達成される。
竹林は「カグヤ」の卵の籠であり、月とも人とも違う、『「カグヤ」の領域』である。『「カグヤ」の領域』は他の領域の影響をうけず、「カグヤ」の味方をする。しかし、この領域の中で「カグヤ」は捕食を行えない。また、この場所は例外的に満月の日は月の、新月の日は人の影響を受ける。


▲上に

・ 【竹林】

空には幾億もの星が流れては消えるを繰り返す。非常に幻想的で、まるでここだけ異世界のようである。
【正気度ロール<0/1>】

竹の白花が道を作るように点々としている。それを辿ると、開けた場所に出る。
そこには、竹の白花が辺りを埋め尽くすかのように咲き誇っており、その花に包まれるようにして慧那がいる。 慧那は膝を抱えてまるくなっている。顔色が悪く、暫く眠っていないのか目の下に濃い隈ができている。髪はぼさぼさとしていて、いかにもやつれているといった様子である。

慧那は、探索者に対して、己の事には構わずここから帰るようにと言う。
慧那を連れ帰ろうとすると、抵抗の姿勢を見せるものの、彼女に抗う力はない。(無理やりになら連れ出せる)
連れ出そうとすると、彼女は駄々をこねる子供のように、いやいやと首を振りながらぽたぽた涙を流す。


輝山慧那

彼女は月に帰りたくない。他でもない“ここ”がいい。
父が、家政婦が、PC1が、皆が、慧那は好きだった。

慧那は、無意識に人を殺めている己がおそろしくてたまらなかった。このような化け物は死んでしまった方がいいに違いない。そう思っていた。自傷・自害を試みたことがある、しかし身体はまるで慧那の意志とは別の生き物のように、てんでいうことはきかず、爪痕一つ付けられなかった。

このまま「月の使者」に連れて行かれてしまった方がいい。これ以上人を殺さずに済む。間違えて、大事な人を自分の手で殺めることも、避けられる。月の声は、それが最善であり正しい選択だといっている。感情と、思考が、矛盾する。

かぐや姫は、どうすれば月に帰らずに済むのか。
難題は、解かれないから難題なのであり、奇跡は、起きないから奇跡なのである。

だがもしも奇跡が起こるなら――と、慧那は、絶望を味わいながら、希望を捨てきれずにいる。そんな状態。


探索者達に対しての態度
月に帰ることに関しては、「帰らなければいけない」という表現をする。
探索者が慧那を助けようとしているのを察すれば、嫌がるそぶりをするし、断りの口上を述べる。その実は、縋りついてしまいたいのを自制して強がっている。つつけばぼろがでるだろうし、探索者が彼女に真摯であればあるほど、彼女の決意は脆くなる。
探索者が慧那に告白または求婚をすると、慧那は、泣きながら、嬉しんで怒る。また、それ以降絶対に竹林を出ようとしない。「一歩でも出たら取り返しがつかなくなる、そんな気がする」とかなんとか。

この場所(竹林)について
理由までは分からないが、この場所が落ち着くらしい。曰く、「私が私でいられるような気がする」


竹林の中は時間の流れが6分の1であり、
「竹林には30分ほどしか滞在していないはずなのに、竹林を出た頃には3時間経っている」などの現象が起こる。
このあたりの描写は、竹林を出た時の空の色などで表すとよい。




▼ 節町(「月の使者」)との遭遇


竹林をこれから出るというところで、竹林の側にいた節町(「月の使者」)と遭遇する。

その場に慧那がいた場合
「捜しましたよ、姫様」
慌てて竹林の奥に逃げ帰る慧那、舌打ちする節町。
「籠の中に逃げられましたか。…満月の夜ならあるいは――」

その場に慧那がいなかった場合
金縛りがおき、どこかで犬のような鳴き声がする。それは遠くのようでもあり、すぐ近くのようにも思える。しかし昨夜探索者の一人が見たような『それ』は現れることなく、代わりに一人の女性が姿を顕わす。
「ふむ、姫は籠のなかにいるようですね」


そう呟き、節町は探索者達に視線をやる。
この時、慧那に告白または求婚した探索者以外は、身動きをとれない。口は動く。


慧那に告白または求婚した探索者がいた場合
「今ここで殺しておくとしましょう」
物騒なことを使者が呟き、「月の獣」を2体呼び寄せ戦闘開始。
「月の獣」をみた探索者は【正気度ロール <0/1d8>】
「月の獣」の攻撃対象は慧那に告白または求婚した探索者。月の使者は攻撃をしない。
1ラウンド目終了後、竹林にいる慧那に手を引かれ竹林に引きずり込まれて、探索者は戦線離脱、それに伴い戦闘終了。

慧那に告白または求婚した探索者がいない場合
「試練を受ける者はいないようですね」
そう呟いてそのまま姿を消そうとする。


「月の使者」は、探索者が問いを投げかければ、その場にとどまりある程度は返答する。


節町に何者かを問う
「私は『月の使者』にして姫様の試練。それ以上でもそれ以下でもありません」

龍宮沙月について尋ねる
「そういえば、この身体の持ち主の名前がそんなものでしたね」
「この身体の生命活動は停止していませんよ。そうでなければ私の器として使えませんから。精神においては定かではありませんが」

試練について尋ねる
「姫様のことを望むのならば、私を倒してみせなさい、と」
「つまりはそういうことですよ」


「月の使者」が姿を消す、または戦闘終了後
「月の使者」は翌日の日没後まで探索者の前に姿を現さない。

[補足]
「月の使者」が竹林に入らない(入れない)のは、竹林が『「カグヤ」の領域』であり、慧那が「月の使者」を嫌がったため。




▲上に

7月23日

[この日の主な出来事]
最終決戦。いい天気。今宵は満月。
日中は特に大きなイベントもない。

[この日の探索想定箇所]
特になし。
情報を整理したり、夜の準備にあてるとよい。
▲上に

・ 7月23日夜

慧那は昨日から引き続き竹林にいる。

日没後、月光の下「月の使者」と「月の獣」2体が現れる。
「月の獣」をみた探索者は【正気度ロール <0/1d8>】

月の使者は慧那に対して、月に帰りましょうと手を差し伸べる。
この時探索者が慧那を止めるようでなければ、慧那はそのまま「月の使者」に連れられ昇天、遠く姿を消す。

慧那が帰りたがらなかった、または探索者が帰るのを引きとめた場合
仕方がないので“迎え”を呼ぶことにする。その間は暇だろうからこの子達と遊んでおいてくれ、くれぐれも“迎え”を呼ぶ邪魔はしてくれるな、といった内容のことを探索者に告げる。

そうして「月の獣」に、探索者達と遊ぶよう命令し、「月の使者」自身は【月の船の召喚】の詠唱を始める。戦闘開始!

▲上に

・ ≪戦闘≫

「月の獣」2体と「月の使者」との戦闘。慧那が戦闘に参加するかどうかは、KPとPLで相談して判断。

輝山慧那
APP 20 INT 20 ≪応急手当≫70%
他能力値は特に指定しない。人並みなステータス。
[備考]
参加するということは、的にもなり得るということ。彼女は戦闘能力を有さないが、応急手当位なら使える。


「月の獣」に関して

「月の使者」の杖を破壊すれば、「月の獣」は退散される
もちろん、物理的に倒してしまってもいい。

月の獣
STR 16 CON 12 SIZ 12 INT16 POW 11 DEX 10
HP 12 MP 11  DB +1d4 装甲なし
≪じゃれつく≫25%
対象1人。わんわんお。1d4+DBダメージ。

≪舐める≫30%
対象1人。わっふわっふ。1+DBダメージに加え正気度1d3喪失

このデータはムーン=ビースト(基本ルルブp.192)の改変となっている。
サイズがちょっと小さめで、槍を持っていない。また火器に対する耐性もない。
呪文はおぼえていない。犬のような鳴き声。拷問はしない。

・「月の獣」の行動
その場にいる戦闘参加者の中から、対象を敵味方関わらず1人ランダムに選び、≪じゃれつく≫≪舐める≫のどちらかを行う。当然出目によっては「月の獣」同士でわふんわふんしたり「月の使者」にあそんでーとじゃれつきにいくこともある。
輝山慧那、「月の使者」、「月の獣」2体に関しては、≪舐める≫に伴う正気度喪失はない。


「月の使者」に関して

「月の使者」は普通の人間と肉体的な能力があまり変わらない。
また、「月の使者」のふしぎぱわーは、杖がなければ使えない。
「月の使者」を無力化するには、杖を奪いその後破壊するか、その肉体の生命活動を停止させる必要がある。

「月の使者」
STR 9 CON 11 SIZ 11 INT 20 POW 40 DEX 9
HP 11 MP 40 DB なし 装甲なし

【月の船の召喚】
月へと「カグヤ」を連れていく船を召喚する。
召喚するまでに、戦闘ラウンドに換算して3ラウンドかかる。
「月の使者」は、4ラウンド目の己のターンに慧那を月へと連れていく。

・「月の使者」の行動
3ラウンド掛けて【月の船の召喚】を行う。4ラウンド目に慧那を月に連れていく。
ただし、3ラウンド目の「月の使者」のターンが終了するまでに妨害を受け、杖が破壊された場合【月の船の召喚】は中断される。尚「月の獣」の≪じゃれつく≫≪舐める≫は妨害にあたらない。




慧那を月に連れて行かせないためには
探索者は戦闘が4ラウンド目の「月の使者」のターンに入る前に、「月の使者」の【月の船の召喚】を妨害または失敗させる必要がある。その方法として、「月の使者」の無力化が挙げられる。


戦闘中、以下のような方法で気付きを得られるかもしれない。
・慧那に「月の使者」について、弱点など何か知らないか尋ねる
・月の使者を1ラウンド使い観察する
月の使者は杖をくるくるとまわし朗々と歌のような呪文を唱えている。
慧那は、「月の使者」が不思議な力を使う時には必ずあの杖を回しているのを知っている。


杖を奪うには「月の使者」の武装を解除(2ラウンド続けて≪組み付き≫成功)したり、「月の使者」に何らかの攻撃を加えた後、杖を奪うために「月の使者」とのSTR対抗ロールに勝つ必要がある。
(ここで提示した他の方法も、KPが出来そうだと思えばできてよい)

奪うだけでは杖の動きは止まらず、【月の船の召喚】をとりやめるには杖を破壊する必要がある。尚破壊に特別な手順などは必要なく、杖は簡単にぽっきり折れる。

杖を失った「月の使者」は地上にとどまることができなくなる。
耐久値が残っている場合、その肉体の本来の持ち主(龍宮沙月)が肉体の主導権を握ることになる。龍宮沙月はしばらく意識不明の状態で、肉体の主導権を取り戻した約三時間後に目覚める。


;選択ルール
「月の獣」2体・「月の使者」・探索者の位置と、位置による攻撃可能対象


探索者
輝山慧那


「月の獣」


「月の使者」


この図は戦闘開始時の位置。

1ラウンドにつき1回移動できる。移動できる場所は現在いるエリアに隣接したエリアにのみ。例えば1から3のエリアへは移動できない。
移動は行動とみなさず、移動後その場で攻撃にうつるなども可。

近接攻撃の場合、自分のいるエリアにいるものにのみ攻撃できる。
遠距離攻撃の場合、自分のいるエリアとそのエリアに隣接したエリアにいるものにのみ攻撃できる。




戦闘終了

・月の獣が残っている場合
慧那の、月に帰ってほしいことを伝える言葉に従い月に帰る。

セッション時に使ったテキスト。参考までに。
月の獣が慧那に近づいていく
「わ?!」
『わふわふ』『わおーん』
害意はないようである。本人たちはじゃれているのだろうが、慧那からすれば謎の生物からすり寄られてたまったものではないだろう。
「ぐう…ううう…ええと、豆と栗だったかしら、貴方たち」
『わん!』『おん!』と二匹は声をそろえて反応する

「…月に帰ってくれないかしら」
『わん!』
慧那の言葉に一匹は応えるように姿を掻き消した
一匹はしばらく佇んでいたが、一声『くぅーん』と寂しそうに鳴いて消えた


・そして
夜が明ける。エンディングへ

セッション時に使ったテキスト。参考までに。
「……終わった、の、かしら」
ぺったりとお尻をついて、その場に慧那は座り込む。

そして、いつの間にそれだけ時間がたっていたのか――
朝が来たことを告げるように、爽やかな薄明が東の空に射し、星を、月を、夜のまどろみを消し去っていく。夜は、明けたのだ。

【Congratulation!! クリアおめでとうございます!】




▲上に

7.エンディング

  このシナリオのクリア条件は、輝山慧那を死亡させずに7月24日の朝を迎えることである。
エンディングを迎える際、@試練を達成したかA慧那が月に帰ったかどうかで「カグヤ」のその後の状態が決まる。


CLEAR [かぐや姫END]
・慧那が月に帰った
慧那のいない日常が、探索者達に訪れる。

CLEAR [めでたしめでたし…?]
・幼馴染が@試練を達成せずにA慧那は月に帰らなかった場合
以前通りの生活に見えるが、裏では「カグヤ」の捕食が続いている。
このENDにいくには、探索者が輝夜に求婚(または告白)せず、「月の使者」を退散する必要がある。

CLEAR [めでたしめでたし]
・@試練を達成せずA月に帰らなかった
このENDにいくには、探索者が輝夜に求婚(または告白)し、「月の使者」を退散する必要がある。
この場合、「カグヤ」は一生成体になることはなく、慧那は人として生き、人として死ぬことになる。

BAD [小さな犠牲の上の平和END]
・幼馴染が死んだ
慧那父は首を吊り、家政婦は後を追うように病で死ぬ。探索者達についてはお任せ


その他、お好みなようにどうぞ。



▲上に

8.クリア報酬

・シナリオをクリアした
1d10の正気度回復

・龍宮沙月が生存している
1d4の正気度回復

・「月の使者」を退散した
1d6の正気度回復

・慧那に求婚または告白した
1d2の正気度回復

・「月怪図録」現物を見て、伝承と解説の三枚全てを読んだ
クトゥルフ神話技能+5%
(付与するかどうかはKPの任意)



▲上に

あとがき

 このシナリオは、「慧那の救済」という役割を探索者に求めがちになる、ある意味PLのやりたいロールプレイを制限するシナリオかもしれないと仕舞い込んでいたものでした。今回引っ張り出してくる切っ掛けを頂けたことは、もう本当に有難くて有難くて。
 遊んで遊んで!! 冒涜的な楽しいセッションになりますように!

 1995年生まれってもう20代になってるんですね!! 今って海の日7月20日じゃないんですね!!(白目 このシナリオを作ったのも2013年、そうか2年前か…。
 日付に関しては適当にかえて頂いて大丈夫です。
 作中の日付、1995.7.12はその日が満月だったから、決戦の日付7月23日は7+2+3が3の倍数かつ7も23も素数だったから、という理由でその日にした気がします!。ちなみに、2013年7月23日は満月でした!

 やりやすいようにと思っていじくってるうちに、最初に作ったときと結構変わっちゃったところもあったりするんですが、最後の戦闘でのどじっこ要素は残されているので、きっと大丈夫です。
 余分なところは削って、足りない所は足してもらって、NPCたちの性格含め、楽しいように改変しながら遊んでやってください。

 ちなみに。このシナリオには犬っぽい鳴き声の獣と月の猫の話題が登場しますが、ラヴ・クラフトの「犬と猫」Cats and Dogs (1926)とはあんまり関係ありません。多分。
 ではでは。ここまで読了おつかれさまでした。




▲上に






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▽2015/10/24 up

WaKaMuRa
http://jaxson.xxxxxxxx.jp/