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 そのコロッケ、黄金の衣をまといて、ホクホクの野に降りたつべし
 大地の恵み受けしジャガイモとの絆を結び、ついに人々を味覚の宇宙に導かん

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1.はじめに

 このシナリオは現代日本を舞台としている。
 廃ビルにコロッケを買いに行く、探索中心のおつかいシナリオである。
 神話生物の亜種、オリジナル要素を含む。

・推奨プレイ人数:1〜4名
・プレイ時間:音声オンセで1〜2時間ほど

・推奨職業:特になし
・推奨技能:探索技能を中心に。
≪回避≫があると安心です。余裕があれば、≪オカルト≫をとるといいでしょう。

※お勧めはしませんが、PvPや戦闘を積極的に望む場合は、戦闘技能をとってください。






2.概要(KP情報)

ハスターの化身『黄衣の王』が趣味で始めたコロッケ屋では、『幻のコロッケ』が売られている。
探索者はこのコロッケを求め、とある廃ビルに赴くことになる。

このシナリオのクリア条件は、探索者が『幻のコロッケ』を所持したままシナリオを終了することである。
(要するに、シナリオ終了時『幻のコロッケ』を所持していない探索者は、クリア失敗扱いとなる。)

Q.コロッケが人数分に足りなくなったらどうするの?
奪い合う、あるいは、半分こする。

どちらでもクリアは可能。半分こした場合、その際のシナリオクリア報酬が減少する。詳細はクリア報酬項にて。


▲上に

3.主要NPC

(キャラ付けは進行具合やお好みで適当に変更してください)

意味深な店員
コロッケ屋の店員。
黄色いフードを深く被っている。顔面には蒼白い仮面をつけており、素顔を見ることはできない。
その正体はハスターの化身『黄衣の王』

正気度喪失:仮面をつけている場合、正気度は喪失しない。外した姿を見た場合、1d3/1d10正気度ポイントを喪う。
詳細はマレウス・モンストロルムのp.238参照。

※備考
ハスターがその本性をあらわした場合は、1d10/1d100正気度ポイントを喪う。
シナリオを普通に進めていれば、まず起こらないことでしょう。

ソファの下に潜むもの
タール色をした不定形の何か。稀にベッドの下にもいるとかなんとか。
その正体は、『幻のコロッケ』を取り込むことにご執心の野良ショゴス。ソファの下に隠れられるほどの大きさ。

▼ 出しても出さなくてもいいNPC

多部タイ子(たべ・たいこ)
コロッケ食べたい。昔名の売れたグルメリポーター。その当時はデブだったが、現在はナイススタイルの美女である。変な宗教に嵌ったらしい。

「変な宗教とは失礼ね! あの神様のお陰で痩せたし彼氏もできたのよん♪」
「ああでも、その神様関係でお世話になったメンタルセラピストさん、いつの間にか会えなくなっちゃったのよねぇ〜」

Q.コロッケをどうするの?
A.「神様への捧げ物にするの♪」

主な技能
・図書館  70%
・オカルト 70%
・天文学  60%
・目星   40%
・クトゥルフ神話技能 10%

[行動指針]
神様に捧げるためのコロッケは渡さない。まるまる一個、必要としている。欠かすことなんてできない。
足りなければ、殺してでも奪い取る気概がある。確保できていれば、大人しくしている。

※備考
半分狂人に足を突っ込んでいるので、シナリオ中の正気度ロールは不要。
他技能やステータスに関してはKP裁量にお任せします。お好みで調整してください。
探索者が寂しそうなときは出してあげてください。




▲上に

4.導入

 探索者は、都市伝説となっている『幻のコロッケ』を入手する必要に迫られる。

☆ コロッケを求める理由
 具体的な内容に関しては、PLやKPの好きに決めていい。
 探索者各々が、幻のコロッケを必要とする理由をもっていて、それは決して譲れないものであること。命や魂がかかっていればgood!
 思いつかなかった場合には、以下の例から選ぶこと。

[例1]
貴方は今コロッケが猛烈に食べたいという強迫観念に襲われた。普通のコロッケでは満足できそうにない。心満たされねば明日死ぬだろう。

[例2]
貴方は潰れる寸前のコロッケ屋の店主だ。店の起死回生のため、未知のコロッケを求めている。

[例3]
貴方には病床の母親がいる。「昔食べたあのコロッケを食べたいの」そんな、母親の最期のささやかな願いに、貴方はなんとしても応えたい。




▲上に

5.探索

シナリオ開始時に開示される情報

都市伝説:「幻のコロッケについて」
黄金の衣を纏いし揚げ物。なんだかもうとってもおいしいコロッケらしい。
とある廃ビルの5階にて、数量限定で売られている。

探索者は、その廃ビルの場所を知っている。(あるいは、NPC:タイ子からその場所を教えられる)


事前調査

廃ビルに向かう前に、探索者は廃ビルについての事前調査を行うことができる。
調査を希望した探索者には、次の情報が開示される。

情報:「廃ビルについて」
2階建ての小さなビル。建てられてすぐに、このビルに入っていたテナントに事故や不幸が相次いだため、客足が途絶え、廃ビルとなってしまった。

情報:「廃ビルの噂1」
肝試しで入った高校生が帰ってこなかったらしい。

また、事前調査を行う探索者は、≪図書館≫か≪オカルト≫、どちらか片方の技能ロールを試みることができる。
技能ロールに成功した際に得られる情報は、それぞれの技能で異なる。

・≪図書館≫成功
情報:「廃ビルの噂2」
ある掲示板で発見した噂。配達員が体験談という体で書いているが、実話かどうかは不明。スレッドタイトルは『荷物届けたビルがやばい場所だったwww』
そこには、今回行く廃ビルに、過去に大量の小麦粉・パン粉などの配達の仕事があったこと、そのビルのエレベーターに乗った同僚が戻ってこなかったことが記されている。
スレッドに書き込まれた内容によると、その同僚がいなくなったのは、今からひと月ほど前だという。

・≪オカルト≫成功
情報:「2階建てビルの…5階?」
界隈では有名な、オカルト基礎本に書かれていた情報。
“あるはずのない階、存在しないはずの空間というのは一種の「異空間」である。そこに迷い込むには、『境界を踏み越える』『特別な手順を踏む』『条件がそろう』など、何らかのきっかけが必要となる。また、迷い込んだ者に戻れる保証はない。”

※補足
ビルに入っていたテナントの事故や不幸に関しては、特に定めていない。
他のシナリオフックに使えるかもしれないね。



▲上に

廃ビル

・利用状況
現在、利用者のいないはずのビルだが、電気使用メーターやガス・水道メーターは回っている。
電気・水道が機能しているようである。


・外観
灰色のコンクリート固めの壁、ヒビなどは入っていない
窓は加工窓のようで、外から中の様子をうかがうことはできない。2階の窓ガラスが割れている。
どこか威圧感を感じる佇まいである。


・周辺
人通りは少なく、ひっそりとしている。


・正面入り口
鍵が閉まっている。ガラス張りのドアで、ここから中を覗くことができる。ビルの中は薄暗い。
室内、床に白い紙が落ちている。何が書かれているかまでは、中に入らなければ確認できないだろう。


廃ビルに侵入する

 侵入ルートには @正面入り口扉 A2階の窓 の二箇所が挙げられる。
 探索者がビルに入るためには、以下のようなことを試みることができる。

@正面入り口扉の場合
≪鍵開け≫あるいは≪機械修理≫
 成功で開く。≪機械修理≫の場合、鍵は壊れる。

扉をこじ開ける/ガラスを割る
 バール等、道具を用いることで可能。素手・素足不可。
 技能ロールは特に使用することなくビルに侵入することができる。


A2階の窓の場合
≪登攀≫を二回成功、あるいは、≪跳躍≫と≪登攀≫を成功
 二階の窓枠に辿り着く。

梯子を掛ける/足場を作る
 梯子、脚立など、道具を用いることで可能。
 技能ロールは特に使用することなくビルに侵入することができる。

肩車
 がんばれ。SIZ次第。

※2階の窓ガラスは割れており、そこには成人男性が充分に通れるだけの広さがある。

その他可能と思われる手段があれば、好きなようにKP裁量で処理。
侵入に用いる道具は、廃ビル到着時点で所持していなくとも、廃ビル近くのホームセンターなどで購入が可能。




▲上に

・ 一階


↑ 一階見取り図
http://jaxson.xxxxxxxx.jp/COC/6/1f.jpg




@入り口

ビルに入って正面にあたる壁に「飲食厳禁」の札が見える。Cはエレベーター。横に枯れた鉢植えがある。
右手側(B)はガラスの窓付きカウンターで、受付口のようになっている。

受付口の側には、電灯のスイッチがある。
・スイッチを入れる場合
その場の全員が≪聞き耳≫ロールを試みる。
≪聞き耳≫に成功した探索者は、明かりがついたと同時に、何かを引き摺るような音が聞こえたように思う。
音のした方向は、Bの部屋か、それより向こう側な気がする。

・スイッチを入れない場合
暗いよ。よく見えないと困りそうな技能は、成功率から-10%。
懐中電灯など、明かりになるものがあればマイナス補正はつかない。

※補足
音の正体は、ソファの下に移動した玉虫色さん。急に電気がついてびっくりしたらしい。



入り口付近、床に落ちた白い紙
配送業者の伝票のようだ。届けたものはパン粉と小麦粉となっている。
伝票には、一週間前の日付が記されている。

窓の向こう(Bの部屋)
事務机が並んでいる。扉の横に、鍵らしきものが三つ掛かっている。

※備考
この窓には鍵がかかっている。≪鍵開け≫に成功するなどして、開けることができる。
SIZ11以下なら、この窓から出入りも可能。


@からさらに建物内部へ踏み込むと、このフロアの右奥に二階へ上る階段があるのが確認できる。
この階段横には、取っ手付きの小さな扉がついている。(ここを詳しく見る場合 →Dへ)






Aソファ

皮張りのソファ。埃が被っている。
この周辺には、得も知れぬ悪臭が漂っている。ソファに近いほど、その悪臭は強くなる。

・悪臭について
「恐怖」に臭いをつけるとすれば、きっとこんな感じ。本能が拒否するような、気分の悪くなる臭い。

・ソファの下
暗闇。明かりを向けるなどすれば、ソファの底に何かがへばりついているのを確認できる。

・ソファの底を確認する
タールのような不定形の何かが、ソファの底にべっとりとこびりついている。
死というものを冒涜で塗り固めれば、このようなかたちになるに違いない。
これを目にした探索者は【正気度ロール 1d3/1d10】

なお、今のところ、この不定形の何かが動き出す様子はない。
また、光の下で見た際には、それが時折テラテラと玉虫色に輝いているのが確認できる。


(KP情報:玉虫色の正体)
その正体は、『幻のコロッケ』を取り込むことにご執心の野良ショゴス。
コロッケがないときは、暗いところで休眠状態にある。やる気が出ないらしい。551がないときー。
この休眠状態のショゴスは泡立たず、無数の目も形成しない。そのため、正気度喪失が通常時の半分という処理になっている。

※備考
休眠中は攻撃を加えても、耐久力を三分の一以上削られなければ、反撃してこない。
ショゴスのデータ詳細は、「ショゴス(亜種)」参照。基本情報や描写に関しては基本ルルブp.181。

その場にNPC:タイ子がいれば、タイ子のダイエットを手伝った子(=無形の落とし子)とは、似ているけれど別の種類だという彼女の証言が得られる。






B事務室

ソファ横の扉には「事務室」と書かれた札がかかっている。扉には鍵がかかっている。
部屋の中は埃っぽく、長らく使われていない部屋という印象を受ける。

入ってすぐのところに、壁と一体化したキーフックがあり、鍵を掛けられるようになっている。
フックには、よくある一般的な鍵が二つと、簡素な小さい鍵が一つ掛かっている。小さい鍵は、一番右側。

部屋の中央には、事務机が二つある。受付口のようなところのカウンター足下には、壁に一体化した横長の棚がある。

この部屋に踏み込んだ探索者に対し、KPは≪聞き耳≫を求める。

≪聞き耳≫成功
物音は聞こえない。ひんやりとしていて、どこか霊安室にも似た雰囲気をこの空間から感じ取る。

※備考
横長の棚の中の生首は、ほんのり腐敗している。
腐臭をさせていないわけではないが、生首が棚の中にある・事務室は高温ではない・(ソファの前を通ってから事務室に入っている場合)強い悪臭を感じ取った直後である、などの腐臭に気付きづらい要因がある。
そういうわけですので、腐臭に関しては、KPのお好み&任意で描写追加するなりしないなりしてください。




・キーフック
鍵をとると、鍵に隠れて下には文字が記されている。
左から「ホール」「事務室窓」「用具入れ」

(KP情報)
「ホール」…… 二階ホールに繋がる部屋の扉を開ける鍵
「事務室窓」…… 一階事務室の受付口っぽいところの窓を開ける鍵
「用具入れ」…… 階段横の用具入れの扉を開ける鍵




・事務机
引き出し付きの、ごく一般的な事務机。長らく使われていないのか、埃が積もっている。
机の引き出しは全てからっぽ




・横長の棚
スライド式の戸のついた棚。戸のスライド方向は横。
(戸を開ける宣言があった場合、KPは左の戸と右の戸、どちらから開けたのかを探索者に確認すること。)

棚に≪目星≫成功
何か赤黒いものが、棚戸の隙間にこびりついているのに気付く。


・左の戸
僅かに開いたところで、何かが戸につっかえる。

この戸は、指先が入る程度の隙間しか開かない。隙間から中を覗き込もうにも、棚が横長のため、つっかえているものが何なのかまでは確認できない。

無理矢理開ける場合は、STR16と対抗ロール。
なお、無理矢理開けた場合、戸を開けた探索者は何かの表面をごりっと抉るような感覚の後、戸を開けることになる
棚の中には、人の生首がある。

・右の戸
重みのあるものが、戸に圧しかかっているようで開け辛い。
開けると同時に、中からごろりと何かが転がり出す。人の生首のようだ。


生首を見た探索者は【正気度ロール 1/1d3】
この生首をさらに観察する場合、追加で【正気度ロール 0/1】


情報:生首
苦悶の表情を浮かべた、成人男性の生首。腐敗が進んでいる。損傷が激しい。
左目が潰れている。右目にはネジが埋め込まれている。首の断面はぐちゃぐちゃ。

潰れた左目に対して、≪目星≫の半分、あるいは≪医学≫に成功
細くて鋭利なものが、捩じ込まれて抜かれたような傷跡だと気付く。

生首に対して≪医学≫
男性。年齢は20代後半から40代前半。死亡してから半月は経っている・ふた月は経っていない。
首の断面は、首を何かに挟まれて、そこに大きな力が加わって千切れたような損傷具合。

※備考
エレベーターで「死階」に行って死んだ人の首。何でこんな場所にあるんでしょうねえ、不思議ですねえ。




部屋を歩き回る、あるいは、部屋に≪目星≫成功
汚れたネジが一つ、床に落ちているのに気付く。

情報:汚れたネジ
ネジにこびりついた汚れは赤黒い。赤黒いものは液体が固まったかの様子だ。

≪医学≫≪生物学≫など、それを調べるのに用いられそうな技能に成功
ネジの汚れが血液だと判明する。

≪目星≫成功
ネジの溝を埋めるようにして、赤黒いものが詰まっている。赤黒いものの中に、人の睫毛らしきものが混ざっていることに気付いた。

↑≪目星≫情報取得の上で≪アイデア≫成功
このネジは、この汚れの原因になるものに、埋め込んであったのを引き抜いたものだと考えつく。

※備考
この汚れは、針やシャーペンの先、長い爪などで削り落とすことができる。このネジを留め具として用いる際には、汚れを落とす必要がある。



Cエレベーター

一見してエレベーターと分かる。横に枯れた鉢植えがある。
エレベーターの扉の横には上向きの矢印の書かれたボタンがある。

鉢植えは、特に何ということのない鉢植え。オブジェ。
ボタンを押すとエレベーターの扉は開く。エレベーターの中にはネジが一本落ちている。

※備考
ネジは事務室にあったものと同じ種類のもの。
開いた扉は、ボタンから手を離して閉まるまでには数秒のラグがある。

エレベーター内を覗き込むなり、立ち入るなりすれば、エレベーター内部にあるボタンが確認できる。
ボタンは通常のエレベーター同様「開」「閉」と、階にあたるところに「死」の文字が記されている。


↑ エレベーター内部ボタン
http://jaxson.xxxxxxxx.jp/COC/6/4f.jpg

☆ 既に探索者が二階のホールで、エレベーターがない空間を確認していた場合、
≪アイデア≫成功
このエレベーターが物理法則を無視し、二階ではないどこかへ、乗った人を運ぶものだと理解する。
【正気度ロール 1/1d2】

≪オカルト≫成功
オカルト系のホラー小説に、エレベーターで異空間に連れて行かれて死ぬという内容のものがいくつかあったのを知っている。
エレベーターというのは、度々ホラーの題材とされるのだ。

※備考
死亡罠。乗って「死階」に行くと探索者死亡処理。生きとし生ける者はすべて命を落とす。
探索者が「死階」に行きたがったとき、優しいKPは、「死ぬけど、いいね?」と念押ししてあげるといい。




D階段横

・取っ手付きの小さな扉(用具入れ)
取っ手の側には、小さな鍵穴がついている。扉には鍵がかかっている。
中にはホウキとちりとり、バケツがある。バケツの中に、ぞうきんとマイナスドライバーが入っている。

※備考
このマイナスドライバーは、事務室やエレベーター、二階ホールで拾うネジの接触部分にぴったり嵌る。

・≪目星≫成功
バケツを最近動かしたような跡がある。ぞうきんは埃っぽいが、バケツの中には埃の積りがないことに気付く。





↑ 一階見取り図(一階探索終了後、開示用)
http://jaxson.xxxxxxxx.jp/COC/6/1fa.jpg

※備考
この建物……おトイレがない!(付け忘れた)




▲上に

・ 二階


↑ 二階見取り図
http://jaxson.xxxxxxxx.jp/COC/6/2f.jpg

@ホール

部屋の中央にはブルーシートが敷かれており、その上には大人が全身映るほどの大きさの鏡が置かれている。
鏡の四つ角には小さな穴が開いている。
また、図でいう左側の壁にある窓が割れている。割れた箇所は、人が悠々出入りできるほどの大きさである。

・鏡に≪目星≫あるいは、鏡を動かす
鏡の下に隠れて、ネジが一本あるのに気付く。

※備考
鏡にあいた穴と、廃ビル内で拾ったネジのサイズは一致する。

☆ 一階にエレベーターがあることを知っていた場合
→一階「Cエレベーター」の「☆ 既に探索者が二階のホールで〜」の処理へ




Aホール

扉には鍵がかかっている。(この扉には「ホール」の鍵が使える。)

扉を開けると、中はホールのようになっていることが分かる。図でいう点線箇所に、スライド式の仕切りがある。
@の空間を確認するなら、この仕切りを開ける必要があるだろう。

仕切りの向こうに≪聞き耳≫成功
窓でも開いているのか、割れているのか、空気が吹き込んでいるような風音がする。生き物の気配はない。

床に≪目星≫成功
埃の積もった床に、薄らと足跡がついているのが分かる。サイズは25cm程。
この足跡は@の空間に続いている。

※備考
この足跡は最終的に、@の割れた窓から外に出る方向に続いている。




Bフロア

階段をのぼったところで、開けたフロアに出る。
壁には扉がひとつあり、その扉の横には階を表すものか、四角いプレートにデジタル数字で「2」と書かれている。
扉の向かい側に、色の違う壁がある。

※備考
壁の穴のサイズはネジと一致、穴の位置は鏡と一致。





↑ 二階見取り図(二階探索終了後、開示用)
http://jaxson.xxxxxxxx.jp/COC/6/2fa.jpg




▲上に

・ 五階

≫ 五階に行く方法


◇ 道具
・廃ビル内にあった鏡
・廃ビル内にあったネジ(2本以上)
・マイナスドライバー

(道具の所在)
「鏡」…… 二階@ホールのブルーシート上
「ネジ」…… 一階B事務室床、一階B事務室棚、一階Cエレベーター内、二階@鏡下
「マイナスドライバー」…… 一階D用具入れ/備考:ネジにサイズが合うなら代用可


◇ やること
二階Bフロアにある色の違う壁の部分に、鏡をネジで固定する。


鏡に映る、扉の隣の「2」のプレートは、現在鏡文字となり「5」と読める。
鏡の表面が波打ち、鏡の中から取っ手が生えてきた。よく見れば、鏡面に扉が浮き出ている。
鏡から扉が現れるという、非現実的な光景を見てしまった探索者は【正気度ロール 0/1】

探索者は、この扉をくぐることで、五階に辿り着くことができる。


鏡とネジは見つけたのに、PLがいつまで経っても「2」を鏡に映すって思いつかなくて鏡が壁に固定されないよ!
→ ≪アイデア≫してもらおう。成功で鏡文字を思いつく。
(思いつかずとも、鏡が壁に固定された時点で、鏡に映った扉は五階に通ずる。)

※備考
ネジは四本揃っていなくとも、上二つの穴をネジで留め、鏡を固定できた時点で、鏡の中の扉を開けば五階に行けるようになる。
重要なのは、ホールに繋がる扉とその横にある「2」の札を、ホールにあったブルーシート上の鏡に映すこと。

この「2」の札を、荒業で剥がして上下ひっくり返して貼り直して、ホールにつながる扉を開ける、なんてことはやっても意味がないよ。
(テストプレイの時にされかけたよ。)






▼ 五階

扉を開けた途端、中から美味しそうなコロッケの匂いが漂う。扉の先には、二階ホールと似た部屋が広がっており、そこにはコロッケの屋台がある。
部屋に窓や仕切りはない。屋台には、「数量限定 おひとつ80円」の札がかけてある。

屋台には、探索者人数と同数のコロッケが売られている。黄色いフードを被った店員がいる。


・意味深な店員
「ラッシャーセ」
黄色いフードを深く被っている。顔面には蒼白い仮面をつけており、その素顔を見ることはできない。
店員とは会話を試みることができる。(会話せず、コロッケ購入に一直線も可)




店員との会話

この場所(廃ビルや五階)について尋ねる
店員からの回答はないが、仮面の下の顔が笑ったような印象を受ける。

その仮面外してよ
やだよ

コロッケの材料は何か尋ねる
「肉にはこだわりがあり、■■■■の■■■を使用している」
「その他の材料に関しては、企業秘密というやつだ」

肉の産地や種類を述べているであろう箇所は、独特の発音でいて、上手く聞き取れない。
ただ、人智の及ばぬところにあるものだということを、探索者は感覚的に理解する。
【正気度ロール 1/1d2】

※備考
この言葉は、何度聞き返しても聞き取ることはできない。
録音した場合、聞き取れなかった箇所はノイズに変化する。
(追加の正気度ロールに関してはKP裁量で)


コロッケを作るところを見たい
コロッケは、ここではない別の場所で作っているらしく、見せることは難しいとのことである。
探索者が何を犠牲にしてもいいというのなら、見せてやってもいいと店員は言う。

→何を犠牲にしてもいいぜ!
途端に天井が割れ、夜空が顔を覗かせる。強い風が吹き込み、店員は本性をあらわす。その場の探索者は【正気度ロール 1d10/1d100】
(描写など詳細は基本ルルブp.224「ハスター」参照)

見学希望者は荒々しい風に飲まれ、魂だけの状態となりどことも知れぬ場所へと連れて行かれる。そうして魂と化した見学希望者の目の前で、ハスターさんの冒涜的なコロッケ調理〜ビヤーキーさんたちといっしょ〜が始まる。
……良い子はやらかさないでください。




コロッケの購入

コロッケは、揚げたてのように温かい。
購入時、店員は探索者に次のことを告げる。
「この場所にずっといたいなら、そのコロッケを食べるといい」
「建物から出たいなら、ビルの中で飲み食いはしないことだ」

≪オカルト≫成功
「何かをしてはいけない」制限や「何かをしなければならない」誓約というのは、古代ケルトのゲッシュにも通じ、原初の呪術のような意味合いをもつ。
また、黄泉の国の竈で煮炊きしたものを食べると、現世に戻れなくなるという「よもつへぐい」の例など、異界でものを食べると元の世界に戻れなくなるというのは、異界にまつわるオカルトとしてよくある話だ。

・この場でコロッケを食べる
永遠にここ(五階)にいられるぞ!

・廃ビルの中で何か飲む、あるいは、食べる
廃ビルの中から出られなくなるぞ!

※備考
ショゴスさんはこの「廃ビルの中で飲み食いする」をやってるのでビルから出てこない。




コロッケが売り切れると、店員は屋台に「完売御礼」の札を掛け、風となって消える。
店員が風となって消えるところを見た探索者は【正気度ロール 0/1d2】

来た扉から戻ることで、探索者はこの空間から二階へと戻ることができる。
探索者が全員五階から退出した時点で、鏡の表面が波打ち、扉としての役目を終えたように平面になる。




▲上に

6.脱出

コロッケ入手後、廃ビル脱出に際して。
探索者が二階に戻ってくると、探索者の入手した幻のコロッケに釣られ、一階Aソファ下にいた玉虫色なショゴスさんが活動状態になる。

脱出ルートは二種想定。1つは二階窓から飛び降りルート、もう1つは一階正面玄関からルート。ここでは、その二種のルートについて記す。
他にも、できそうであれば天井をぶち抜くなりなんなりして廃ビルを脱出すればいい。




二階窓から脱出

二階の窓から外に出た場合、ショゴスには襲われずに廃ビルを脱出できる。
窓から飛び降りる際、≪跳躍≫失敗で1d6の落下ダメージ。
事前に窓の外にクッションや梯子、足場などを用意していた場合、この≪跳躍≫は不要。ダメージもない。




一階正面玄関から脱出

探索者が階段を降りようとしたところで≪聞き耳≫を求める。
≪聞き耳≫成功
階段の下から、何かが這いずり蠢くような物音と、その物音の主と思われる生き物の鳴き声が聞こえる。
その鳴き声を、言葉で形容するならば――「テケリ・リ!」

階段を降りた先には、漆黒でいて玉虫色にテラテラ輝く粘液状の生き物がいる。
【1d6/1d20】

その生き物は、探索者めがけて襲ってくる。
(実際のところは、探索者の持つコロッケを狙っている)



ショゴス(亜種) (基本ルルブp.181/ステータス改変)
普通のショゴスより小さい。ちょっと知性的。探索者の持つコロッケを狙ってくる。
STR:42  CON:42  SIZ:8  INT:12  POW:11  DEX:4
耐久25  DB+2d6  装甲なし

≪押しつぶし≫ 70%、ダメージ2d6

※備考
ショゴスへのダメージ算出… @火・電気ダメージ半減 A物理は全て1ダメージ B1ラウンドに耐久2回復

・探索者のリアクション
≪回避≫成功:攻撃を避けられた
≪回避≫失敗、≪幸運≫成功:耐久を削るかコロッケを手放すか選ぶといいぞ
≪回避≫失敗、≪幸運≫失敗:コロッケを奪われる。コロッケは瞬く間に玉虫色に取り込まれた。

※備考
コロッケが奪われる際、そのコロッケが鞄などに入っていた場合、鞄ごと奪われる。
服のポケットなどに入っていた場合、服ごと奪われる。脱ぐか脱がずに探索者ごと取り込まれるか選ぼう!


【戦闘】
・移動に関して
階段を降りるのに1ラウンド、そこから正面玄関を出るまで1ラウンドの行動を消費する。
移動しているラウンド間は、≪回避≫などショゴスの行動に対するリアクションはとれるが、≪こぶし≫や「ショゴスの気を引く」といった能動的な行動をとることはできない。

・ショゴスの追跡
コロッケを所持していて、廃ビル内に居る場合、ショゴスはその探索者を追いかけてくる。
戦闘が終了していた場合、ショゴスは探索者に追いついたところで、再び戦闘を開始する。(追いつくまでの経過時間はKP裁量)

・選択ルール:戦闘離脱
ラウンド開始時、DEX*5に成功した探索者は戦闘を離脱することができる。
戦闘を離脱した探索者は、ショゴスの攻撃対象にならない。それと同時に、ショゴスに攻撃を加えることはできず、また、「ショゴスの気を引く」などのショゴスに対する何らかのアクションをとることはできない。

<戦闘終了>条件
どれかひとつでも当てはまれば戦闘終了。
・全探索者が戦闘を離脱した。(この場合、再度戦闘が開始される可能性がある)
・全探索者が廃ビルを脱出した。
・コロッケを所持している探索者がいなくなり、その場の探索者が戦闘離脱あるいは戦闘終了を希望している。
・ショゴスが死んだ!


・ショゴスが死んだ! について
真正面からショゴスを打ち破ることは想定していない。
一階Cエレベーターを利用し、意図的にショゴスだけをエレベーター内に取り残して「死階」へ行かせることは可能。
その場合、探索者はエレベーターにショゴスを誘導するための行動をとる必要がある。ショゴスはコロッケで釣れる。
この誘導用のコロッケは、回収に工夫があれば、エレベーターが閉まる前に回収できていいし、まるまる一つでなくとも、四分の一もあればそれに釣られる。


※備考
コロッケがなくなった後も、探索者が戦闘続行を希望した場合、探索者かショゴスが死ぬまで戦闘続行。
ショゴスの気を引くのには、幻のコロッケが有効。普通のコロッケでは気が引けない。
ショゴスは、廃ビルの外までは追ってこない。




☆廃ビルから出る際に
廃ビルの中で何か飲む、あるいは、食べるという行動をとった探索者は、ふしぎなちからに阻まれて建物から出られない。
出たと思ったら、またビルの中に入っていたりする。探索者は、自分のいる廃ビル内が、外とは明らかに何かが「ずれ」た位置にあることを知る。

→ キャラロスト、もしくは、シナリオクリア失敗で「めのまえがまっくらになった」からの自宅で目覚める夢落ちENDへ。



シナリオ終了タイミングは、探索者が廃ビルを出て、帰宅した時点を目安にする。
KPは探索者に廃ビルの敷地を出るか確認を取った後、そのまま帰宅するということでいいか尋ねる形でタイミングを計るといいだろう。




▲上に

7.クリア報酬

このシナリオのクリア条件は、探索者が『幻のコロッケ』を所持したままシナリオを終了することである。
(要するに、シナリオ終了時『幻のコロッケ』を所持していない探索者は、クリア失敗扱いとなる。)


・シナリオをクリアした
1d6の正気度回復

・クリア時に所持していたコロッケのサイズ
1/8サイズごとに正気度1回復(固定)。サイズ1/8以下は無効・切り捨て。
一個まるまるなら8回復、半分なら4回復、というようなかんじ。コロッケは潰れていてもいい。

・エレベーターを利用し、ショゴスを対処した
1d10の正気度回復
(そこにあるものを、機転を利かせて利用したことの評価)




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余談

・戦闘中の行動について
「人間の生肉よりハスターさんの作ったコロッケの方が美味しいっす」―― ショゴス


・コロッケの味はどんな味?
「味のビッグバンや〜」「このコロッケは宇宙を内包している」「さくさくの衣、齧れば熱でとろけたじゃがいも(らしきもの)が口の中で消えていく。混ざるひき肉からは、食べたこともない味がする」「ウマイ!これはあなたの大好きなコロッケだ!」
おいしいコロッケの味がします。コロッケ(概念)




▲上に

あとがき

さっくり遊べるシナリオです。コロッケだけに。
そんなくだらないことを言いたいがために作られました。

五階はあからさまな異空間ですが、実は廃ビルの中も異界です。そんな裏設定、誰も得しませんね。
ここまで目を通してくださり、ありがとうございました!




▲上に






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▽2017/02/19 up

WaKaMuRa
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